自己流での体重管理に行き詰まりを感じ、医学的な根拠に基づいた減量法に関心を寄せている方もいらっしゃるかもしれません。
数ある選択肢の中でも、専門家の指導のもとで用いられる「リベルサス」は、内服することで食欲にアプローチする医療用医薬品として知られています。
この記事では、リベルサスという薬の本質をご理解いただくために、その作用の仕組み、処方に至るまでの正規な手順、そして安全に取り扱うための重要な留意点という3つの柱に沿って、情報を詳しく紐解いていきます。
リベルサスを処方してもらうには?処方手順
リベルサスは、医師の診断と処方がなければ入手できない医療用医薬品です。ドラッグストアなどでの市販はされていません。正規の入手方法は、医療機関での対面診療か、オンライン診療のいずれかとなります。
オンライン診療であれば、全国どこからでも利用できます。自宅でスマホを通して医師の診察を受けることができ、リベルサスは配送してもらえるので自宅で受け取ることができます。
オンライン診療だと料金を基準に選びやすいのもポイントです。以下は、オンライン診療でおすすめの3院です。
クリニック名 | 種別 | リベルサス3mg (約1ヶ月) | リベルサス7mg (約1ヶ月) | リベルサス14mg (約1ヶ月) | 診察料 | オンライン診療 |
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DMMオンラインクリニック | オンライン | 7,920円〜 | 15,840円〜 | 25,520円〜 | 無料 | あり |
イースト駅前クリニック | オンライン/対面 | 6,600円 | 15,180円 | 28,050円 | 0円 | あり |
上記はオンライン診療のクリニックとしてご紹介していますが、リベルサスの入手方法は2つです。
対面診療で処方を受ける
美容クリニックやダイエット外来などで、医師による直接の診察を経て処方してもらう方法です。
身体の状態を詳細に確認してもらえるため、安心して服用を開始できます。
対面診療のメリットと留意点 | |
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利点 | 医師と直接顔を合わせて相談できる安心感があります。不安な点や疑問をその場で解消しやすく、副作用が出た際にも迅速な対応を期待できます。 |
留意点 | クリニックまでの移動時間や交通費が発生します。また、決められた診療時間内に通院する必要があります。 |
オンライン診療を活用する
多忙な方や、近隣に適した医療機関がない場合に便利なのがオンライン診療です。
スマートフォンやパソコンを利用して、どこからでも診察を受けることが可能です。
オンライン診療のメリットと留意点 | |
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利点 | 自宅や好きな場所から受診できるため、通院の手間や時間を大幅に削減できます。処方された薬は自宅に郵送されるため、薬局へ行く必要もありません。 |
留意点 | 医療機関によっては、初回の診察は対面が必須の場合があります。また、触診などの直接的な診察は行えないため、事前に問診票などで詳細な情報提供が求められます。 |
リベルサスのオンライン診療を希望しているなら、診療1回あたり15分で、24時間営業(※予約状況による)のDMMオンラインクリニックがおすすめです。
【公式】DMMオンラインクリニックはこちらから
非推奨とされる個人輸入のリスク
一部の海外通販サイトなどを通じて個人的にリベルサスを入手する方法も存在しますが、これには重大な危険が伴います。
安全なダイエットのためにも、個人輸入は絶対に避けるべきです。
出典:政府広報オンライン「健康被害などリスクにご注意! 海外からの医薬品の個人輸入」
最近、海外で流通している医薬品や化粧品、医療機器などを、旅行先やインターネットを通じて購入するなど個人輸入するかたが増えています。しかし、こうした医薬品などは、日本の医薬品医療機器等法に基づく安全性や有効性が確認されていないなどのリスクがあり、使用による健康被害も多数報告されています。
クリニックで処方されているリベルサスなら安心して購入できます。
個人輸入で薬剤を買うことについての、具体的なリスクを見ていきましょう。
リスクの種類 | 具体的な危険性 |
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健康上の危険 | 医師の診断がないため、自身の体質に合わず重篤な副作用を引き起こす可能性があります。適切な服用方法の指導もないため、健康を著しく害する恐れがあります。 |
品質に関する危険 | 送られてきた製品が偽造品や、全く異なる成分を含む粗悪品である可能性が否定できません。不衛生な環境で製造・保管されているリスクも考えられます。 |
制度上の問題 | 個人輸入した医薬品が原因で健康被害が生じた場合、日本の公的な副作用被害救済制度の対象外となることがほとんどです。 |
クリニックを通さないほうが料金を抑えられると考えている方もいるかもしれませんが、実は個人輸入サイトなどではクリニックより高い料金に設定されているケースも見受けられます。
安全と料金。どちらも優先するなら、必ずクリニックで購入しましょう。
リベルサスを処方してもらう手順と同じくらい大切!薬剤の特徴
リベルサスは、もともと特定の疾患の治療に使われていましたが、その作用機序からダイエット効果が期待され注目を集めています。
ここでは、リベルサスの基本的な情報、入手方法、そして使用上の注意点について詳しく解説していきます。
GLP-1受容体作動薬としての働き
リベルサスは、本来2型糖尿病の治療に用いられる医薬品です。
体内にある「GLP-1」というホルモンは、血糖値のコントロールに重要な役割を担っています。
GLP-1はインスリンの分泌を促し、血糖値の上昇を穏やかにする働きを持ちます。リベルサスは、このGLP-1と類似した作用を持つ「GLP-1受容体作動薬」という種類に分類される内服薬です。
血糖値に応じて作用するため、2型糖尿病の治療薬として認可されています。
ダイエットにおける3つの主要な作用
リベルサスが体重管理に利用されるのは、主に3つの作用が期待されるためです。
これらの働きが複合的に作用することで、体重減少をサポートします。
作用 | 詳細な説明 |
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食欲の自然な抑制 | 脳の満腹中枢に働きかけることで、過剰な食欲を抑え、空腹感を和らげる効果が期待されます。これにより、食事量の自然な減少を促します。 |
消化プロセスの緩徐化 | 胃から小腸への食物の移動を遅らせる作用があります。その結果、満腹感が長時間持続しやすくなり、間食などを減らす助けとなります。 |
基礎代謝へのアプローチ | 脂肪の燃焼をサポートし、エネルギー消費を促進する可能性も示唆されています。これにより、太りにくく痩せやすい体質への改善が期待されます。 |
リベルサスの服用時に注意すべき副反応
医薬品である以上、リベルサスには副作用の可能性があります。
特に服用初期に現れやすい症状や、注意が必要な状態について理解しておくことが重要です。
万が一、気になる症状が現れた場合は、速やかに医師へ相談してください。
分類 | 具体的な症状の例 |
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消化器系の症状 | 吐き気、下痢、便秘、胃の不快感、腹痛などが報告されています。多くは時間の経過とともに軽快します。 |
その他の症状 | めまい、味覚の異常、倦怠感などが現れることがあります。 |
特に注意すべき状態 | 血糖値を下げる作用があるため、稀に低血糖(冷や汗、動悸、手足の震えなど)を引き起こす可能性があります。 |
リベルサスを処方してもらうには難しいケース
安全性の観点から、健康状態や体質によってはリベルサスの処方ができない、あるいは慎重な判断が求められる場合があります。
診察時には、自身の健康状態を正確に医師に伝えることが不可欠です。
処方の可否 | 該当する条件 |
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原則として処方不可 | ・妊娠中、授乳中、または妊娠の可能性がある方 ・1型糖尿病と診断されている方 ・過去に膵炎を患った経験がある方 ・大きな手術の予定がある、または手術直後の方 |
慎重な判断が必要な場合 | ・他の糖尿病治療薬を使用している方 ・特定の薬剤(利尿剤、向精神薬など)を服用中の方 ・腹部の手術歴や腸閉塞の既往がある方 ・胃腸に障害(胃下垂など)を持つ方 ・日常的に多量のアルコールを摂取する習慣がある方 ・18歳未満の方 |
リベルサスを処方してもらった後の保管方法
リベルサスは湿気や光の影響を受けやすいデリケートな薬剤です。効果を正しく得るために、適切な方法で保管することが求められます。
保管上の注意点 | 理由と具体的な方法 |
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服用直前の開封を徹底 | 湿気や光による品質劣化を防ぐため、飲む直前までPTPシートから取り出さないでください。 |
PTPシートの丁寧な扱い | 他の錠剤部分を誤って破損しないよう、1錠ずつ慎重に押し出して取り扱ってください。 |
ミシン目での分割 | シートの密閉性を維持するため、ハサミなどで切らず、必ずミシン目に沿って切り離すようにしてください。 |
リベルサス処方手順に関するQ&A
最後に、リベルサスの処方に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1. 近くに取り扱いクリニックがありません。どうすれば入手できますか? |
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A1. お住まいの地域にリベルサスを処方する医療機関がない場合でも、オンライン診療を利用すれば処方を受けられる可能性があります。スマートフォンやPCで診察を完結させ、薬剤を郵送で受け取れるため、地理的な制約を受けません。初診からオンライン対応が可能なクリニックを探すことをお勧めします。 |
Q2. ダイエット目的での使用は保険が適用されますか? |
A2. いいえ、適用されません。リベルサスが2型糖尿病の治療目的で処方される場合には保険が適用されますが、痩身や体重管理といった美容目的の場合は保険適用外の自由診療となります。そのため、費用は全額自己負担となり、医療機関によって金額が異なります。 |
Q3. リベルサスは薬局で購入できますか? |
A3. いいえ、購入できません。リベルサスは医師の処方箋に基づいて提供される医療用医薬品に分類されます。したがって、一般的な薬局やドラッグストアの店頭で購入することは不可能です。必ず医療機関で医師の診察を受けてください。 |
Q4. もし妊娠の可能性がある場合、服用を継続しても安全ですか? |
A4. 安全性が確立されていないため、服用は中止してください。動物を用いた実験では胎児への影響が確認されています。また、成分が母乳へ移行することも分かっているため、授乳中の方も服用は避けるべきです。妊娠が判明した場合や、近い将来に妊娠を希望している方は、速やかに服用を中止し、処方医に必ず相談してください。 |